名のない猫の平凡な日々

カフェと旅行と時々映画

箱根・富士屋ホテル花御殿でのんびりしてきた

箱根のホテル、といえば真っ先に出てくるのは「富士屋ホテル」ではないでしょうか。

テレビでもよく旅行番組で取り上げられていますよね。


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宿泊費も正直安くはないので今まで渋っていたのですが、

今年の4月から耐震補強工事のために2020年まで一部施設を除いて営業を停止するということで、

2月の初めに宿泊してきました。

 

創業当時からの建物で明治の香りを感じる

まずロビーへ向かいます。

ロビーがあるのは本館。こちらは明治24年に創業した当時の建物です。

昭和11年に建てられた花御殿とは渡り廊下で繋がっています。

ロビーで手続きを済ませたら、担当の方が部屋まで案内してくれます。

館内は結構複雑な作りをしているので来た道をちゃんと覚えておきましょう!!

 

↑ロビーの先のラウンジ

落ち着いた暗さで宿泊中もついつい来てしまいました。

囲碁や将棋も置いてありますよ。

 

中央のタイルも意匠が凝らされています。

ぎょぎょぎょっ!!!

 

隅には机が置いてあります。

実はここには…

富士屋ホテルのポストカードとペンが置いてあります。

レストラン棟のイラストデザインの他に四季折々の富士屋ホテルの写真デザインのものもありました。

ここで手紙を書いて誰かに手紙を出すのもいいかも。

チェックインも済ませたのでお部屋はとりあえず置いておいて、外に出てみましょう。

 

外へ出る扉の横に置いてある富士屋ベアー

制服をきちんと着ていて可愛い!!

奥に見えるのはサンルームで椅子がたくさん並べてあります。

座ると目の前には箱根の自然が広がっていてリラックスできました。

でも外は雪なこともあり、ちょっと室温低めだったので早々に撤退。残念。

 

回転ドアを通って出た裏口の装飾も素晴らしい。

昔の職人の腕の高さをまざまざと見せつけられます。

引きで見るとこんな感じ。勇壮ないで立ち。

奥にレストラン棟が見えますね。

少し西洋要素も織り交ざった、まさに明治建築といった感じ。

社寺建築を思わせる瓦葺屋根に唐破風の玄関が特徴的です。

 

花御殿の客室へ

話を戻して、担当の方に案内されて花御殿へやってきました。

ロビーのある本館とは渡り廊下で繋がっているので外に出る必要はありません。

先ほどの本館裏口を出たところから見た花御殿。

赤の欄干が映えます。

花御殿は昭和11年に建設された建物で、

大きな千鳥破風の屋根と校倉造りを模した壁が特徴的です。
客室43室全てに花の名前が付けられており、

客室のドア、カギなど、細部に花のモチーフを使用したことから「花御殿」と名づけられました。

海外では「フラワーパレス」と称されたそう。

こちらも有形文化財に登録されています。

 

部屋に着きました! 扉にも花があしらわれています。

実際に立ってみるとわかるのですが、元々外国人向けホテルとして営業していたため

扉がとっても高くて大きい!!

中に入ってみるとこんな感じです。

 

今回泊まった部屋は角部屋のデラックスツインです。

写真よりも実際はもっと広々しています。

映っていませんが机や鏡台、ソファなどが置かれています。

ちなみにこのグレードのお部屋は部屋によって作りや調度品など雰囲気が異なるそう。

他のお部屋も気になる!

お部屋には浴室、トイレとウォークインクローゼットもあります。

ここに1人住めるぐらいのスペースがあるので荷物が多くても大丈夫。

家にもこのサイズのクローゼットが欲しくなりました(笑)

鍵にもお花が。もともとこの板はもっと大きいサイズだったのですが、

持ち運びが不便という声が多かったためちょっと小さめになったんだとか。

先代のものは廊下に飾ってあります。

お風呂場にも。

お風呂は各部屋温泉が出ます。

ユニットバスタイプですが、湯船はだいぶ大きめなのでそんなにストレスは感じません。

始めにお湯を張って入ってからお湯を抜きながら体を洗い、最後にまたお湯を入れながら入ると温泉を一度で二回楽しめます笑

アメニティもばっちりです。

置いてあるミニボディソープがローズの香りなのですが、これがロクシタンも顔負けのいい香り。

あまりにも良くて、持って帰ってきました(笑)

包装もピンクで可愛いです。普通に販売してほしい…

大浴場や温水プールも別にあります。

 

館内ツアーで富士屋ホテルの見どころをマルっと知る

いくつもの建物が繋がり、複雑な作りになっている富士屋ホテル

1人で探検しているとどこがどこだか正直迷います。

有形文化財に登録されている建築を見るなら解説付きで見た方がより良いですよね。

そんな方に、富士屋ホテルでは宿泊者を対象に館内ツアーを行っています。

詳しくはロビーで聞いてください。

時間が決まっているので着いた時間によっては難しい時もあるかもしれないです。

それではいくつかの部屋をここでもご紹介します。

まずはレストラン。

フランス料理「ザ フジヤ」です。

昭和5年建築の登録有形文化財のレストランで、

格天井に描かれた絵画や彫刻がとても素晴らしいです。

高級感が漂っています。

このレストランの花天井が有名ですよね。

実際に見ると圧巻でした。

西洋的ではあるのですが、天井の花や壁の装飾などには日本の伝統的なものが取り入れられていてここも和洋折衷になっています。

他にも館内の温水プールや遊戯室などを見ながらツアーは進んでいき、

チャペルや資料室も見せて頂けました。

美しいステンドグラスには富士屋ホテルの姿も。

チャペルの壁には何羽も鳩がいるのですが、そのうちの一羽だけが赤い目をしているそうで

その鳩を見つけられると幸せになれるとか。

是非探してみてくださいね。

 

資料室はツアー以外でも閲覧することが出来ます。

色々興味深いものがあったのですが、中でもこちらをご紹介したいと思います。

下から二つ目、「K.Natume」とあるのが分かりますか?

これは台帳に残された夏目漱石こと夏目金之助のサインなんです!!

昔から著名な人々が宿泊していたんですね。

他にもチャップリンなどが宿泊しに来ています。

 

レストランについてやカフェ、バーについても書きたいのですが

とりあえず今回はこの辺で。

次回詳しく書きたいと思います。

画像は大浴場近くのトイレの床です。

昔は浴場だったためお風呂のようなタイルが貼ってあるのだそう。

それでは!

 

富士屋ホテル

住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359

 

www.fujiyahotel.jp